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食べることの大切さについて

食べることの大切さについて

12月4日(木)体育館にて第2回学校保健委員会を開きました。例年2回目の学校保健委員会は、学校医の田中先生をお迎えし、6年生の子どもたちに健康についてのお話をしていただいております。
今回も「健康野菜教室」と題して、健康は食事で決まるということを、大変わかりやすくお話していただきました。先生の好物であるトマトやピーマン、ネギ、レタス等の実物を使って、おいしい食べ方や、栄養について教えていただきました。子どもたちはメモをびっしりとりながら、先生の話をきいていて、健康について考えて食べることの大切さが理解できたのではないかと思います。実際、先生に教えていただいた食べ方で、苦手なトマトやピーマンを食べてみようという気持ちになった子もいたようです。
お話の一端をまとめましたので、ご家族でお読みになって、参考にしていただけたらと思います。

 

学校医 田中先生のお話より

「良い食事をとっていれば健康な体ができる」=健康は食事で決まる
体をつくっているもの(もと)は、食べ物です。1年で1000回以上、10年では1万回以上の食事をします。いいかげんに食事をとり続ける場合と、気をつけて(正しい知識で食品を選んで)食べ続ける場合では、体に大きな違いが出ることは確かです。プロのスポーツ選手等は、体が基本なので、本当に食べるものには気をつけて、こだわっています。特にイチロー選手のこだわりはすごいです。

栄養素について
一昔前は、三大栄養素といって、炭水化物(糖)、たんぱく質、脂質だったが、今はそれにビタミンとミネラル(無機質)が加えられるようになりました。日本人の食生活のバランスが最もよかったのは、25年前で、脂質よりも炭水化物の摂取量が多かったのですが、今では脂質の方が大きく上回っています。摂取量の変化を矢印で表すと、炭水化物↓、たんぱく質→、脂質↑↑、野菜↓↓、果物→というようになり、現在は、脂質の摂り過ぎと、野菜不足の傾向があります。

野菜は1日に350g必要ですが・・・
60代、70代の野菜摂取量は、10~50才代の1.5倍ですが、それでも、350gに足りていません。平均290gで、もっと積極的にとるようにしたい。特に、緑黄色野菜には、ビタミンA(カロチン)が多く含まれ、他にもビタミンB1・B2、ビタミンC・E、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。ビタミンとサプリメントについて
ビタミンはA、B、C、D、E、Kがあり、野菜や果物に多く含まれ、三大栄養素を円滑に利用し、体の調子をよくする働きをします。ビタミンCは、ヒトとサルの体では作られないので、食べ物からとる必要があります。ビタミンなどをサプリメントで補っていれば大丈夫と思っている人もいるようです。しかし、野菜には数種類のビタミンや食物繊維等の他に、植物化学物質(ファイトケミカル)呼ばれる、植物に含まれる抗ガン作用等の細胞の障害を予防する効果のあると言われている物質が何種類も含まれていることがわかってきました。有名なのは、カテキン、ポリフェノールやリコピン、硫化アリル等ですが、他にもたくさんの種類の物質が、次々に発見されています。サプリメントは、あくまでも補助的なもので、まずは、しっかりと野菜、果物を摂ることが健康な体をつくるために効率的で大切です。

野菜、果物紹介

  • 緑黄色野菜代表(トマト・ピーマン)・淡色野菜代表(ネギ、キャベツ、レタス)
  • 果物代表(ブドウ、イチゴ)

 

・トマトは、リコピン(抗ガン作用がある)が多く含まれる。水の中に入れて沈んだら、甘いとわかる。生でトマトを食べるのは、日本人だけで、加熱することにより甘さが増すので、外国ではソースにしたり調理して食べることが多い。 
(おいしい食べ方)ホイルに輪切りにしたトマトに、チーズをのせてレンジでチンするだけ。 

・ピーマンはビタミンCを多く含み、加熱してもビタミンCがこわれない性質がある。ピーマンの他には、ジャガイモがある。ピーマンの色は普通、緑色だが、採らないでおくと赤色、黄色に変わっていき、だんだん甘くなる(栄養価も高くなる)が、日本では、台風等で落ちてしまうので、緑色のうちにとって食べる習慣になっている。
(おいしい食べ方)ピーマンは刻むほど、苦みが出る。輪切りではなく、縦に切ると苦みが出にくい。 

・ネギの色について、関東では白い部分を食べ、関西では緑色の部分を食べる習慣になっている。その中間であるこの地域では、白と緑の部分が半々の越津ネギというのが特産で有名。 

・レタスはビタミンKを多く含む。新鮮なものは、切り口が白く、10円玉くらいの大きさで、持ったときに軽いものがいい。その反対で、キャベツは、持ったときにずっしり重いものを選ぶとよい。 

・ミカンは小さい方が甘い。皮が薄くて、ふかふかしないものがいい。 

・イチゴは1つで、ビタミンCが最も多くとれる。先のとがった部分が甘いので、へたの方から食べるのがおいしい食べ方。

・ブドウは、上の方が甘く、先にいくほど甘みが少ない。ブルームという白い粉がついているのが新鮮。(きゅうりにも、ブルームがある。)



6年児童の感想より 
・ ぼくは野菜より肉を食べているから、野菜も食べなきゃいけないと思いました。
  自分の苦手な野菜のおいしい食べ方や、含まれる栄養素なども教えていただき、とてもためになりました。
  教えてもらった食べ方で食べてみたいと思いました。

・ 野菜、果物などを食べて、油っこいものは控えめにした方がいいなと思いました。

・ 野菜はとても私たちの体に良い調整をしてくれているんだなあと思いました。

・ ビタミンが11個くらいあったのに、今は6個になったということがわかりました。

・ 昔と今では脂質をとる量がすごく上がって、炭水化物が減っているのを聞いて、40年間にこんなに変わる  んだなと思いました。


参加された保護者の方の感想より
・ いろいろなものを工夫して食べることによって、健康な体が作られると思いました。
・ とても楽しく野菜のお話を聞くことができました。次の日の朝食時、「野菜がないじゃん!」と言われ、 「あっ、メニュー変更!」と野菜も取り入れました。(そういえば、朝食に野菜を使っていないことが多かったな・・・)と反省しました。

・ 堅苦しくなく、調理法や果物の甘さの話があったりと、最後まで楽しく、興味深く聞くことができました。
  分かってはいても、なかなか毎日、毎食きちんと実践するのは難しいものですが、家族みんなの健康のために、少しでもたくさんの野菜を摂れるようなメニューになるよう気をつけたいと思いました。

・ 今日聞いたお話を、食事の時に、家族にしたら会話がはずみました。

・ 特に野菜の食べ方は、他にもいろいろ聞きたいと思う内容でよかったです。

・ 1日の野菜摂取量が350gと聞いて、そんなにとれてはいないと実感しました。
  使う野菜もパターン化していることに気づいてはいるのですが、これなら食べてくれるというものばかりで、なかなか変化できません。

・ サプリメントでビタミンを摂るよりは、野菜を食べることによって、ビタミン以外の栄養素もとることが大切と再確認できました。

・ あまり野菜を好んで食べない子どもには、野菜ジュースでもよいのかお聞きしたかったです。
  野菜には、食物繊維、ビタミン、ミネラル、植物化学物質、カルシウムなど多く含まれていて本当にすばらしいので、少しでも多くの野菜を子どもに食べてもらえるように工夫していきたいと思いました。


おわりに
田中先生のお話の中で、先生がはじめてハンバーガーや焼き肉を食べたのが、高校生の頃ということをきいて、まだこれから先が50年以上ある子どもたちの食についてもっと考えていかなければという思いが強くなりました。
しかし、6年生の子たちは、本当に食について真剣に考えることができるよい機会になったと思います。ありがとうございました。

2013-07-09 20:14:48

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