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正しい呼吸が健康な体をつくる

正しい呼吸が健康な体をつくる

第2回学校保健委員会

平成27年12月3日(木)に、本校体育館において第2回学校保健委員会を開催しました。6年生児童76名と PTA役員を含む保護者16名、本校職員13名が参加して行いました。
第2回学校保健委員会 はじめに、「5・6年生の睡眠調査の結果」を保健委員会児童が報告しました。5年生よりも6年生の方が寝る時間が遅く、起きる時間が早いことが分かりました。また、目ざめのよさを調べた結果からは、目ざめのよいときの平均睡眠時間は8時間37分、目ざめの悪いときの平均睡眠時間は8時間2分と30分ほど違うことが分かりました。次に、本校の学校医の田中明隆先生より、お話を聞きました。
毎年、6年生向けに健康に関するお話しをしていただいています。今回は少し難しい内容で「呼吸と自律神経の関係」についての話でしたが、6年生に理解できるように、分かりやすく教えていただきました。

 

田中先生のお話「正しい呼吸が健康な体をつくる」より

  • <生きるための呼吸>
  • だれもが、あまり意識することなく1分に20回、1日3万回くらい呼吸をしている。  
  • 呼吸の役割は、息を吸って体内に酸素を取り入れること。息を吐いて全身で使われてできた二酸化炭素を体の外に出すこと。呼吸が数分~15分でも止まると死んでしまう。  
  • 正しい呼吸が健康な体をつくる自律神経は、呼吸をコントロールしている。意識しなくても自然に体の機能を調整している。
    (心臓の拍動や呼吸、汗などの体温調節など、しないと生きていけない重要な働きをしている)  
  • 自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は体を活動的にさせる(自動車のアクセル)、副交感神経は体を休養させる(自動車のブレーキ)働きをする。その2つのバランスが大切。  
  • 交感神経と副交感神経の働きがバランスよいと病気になりにくい。交感神経が高い状態は病気になりやすい。そのために、副交感神経を高めることができるようにしたい。  

  • <心とつながる呼吸>
  • 腹式呼吸・・・ゆっくりと鼻で吐く。吸うときに下腹がふくらむように意識する。
    本番前などに、この方法で副交感神経を高め、リラックスすると本番で力が発揮できる。
    (他にも、笑う、歌う、しっかり睡眠をとると副交感神経が高まる。)
  • 鼻でゆっくりと息を吐くと、セロトニン(幸せ・健康ホルモン)が増える。セロトニンはやる気・集中力が出るホルモンで、セロトニンが少なくなると、うつ病になりやすい。
  • セロトニンは、メラトニン(睡眠に関わるホルモン)をつくる。大人になると、メラトニンが少なくなり、眠れなくなる。子どもは夜にブルーライト(スマホやテレビ等に使われている)を浴びるとメラトニンが上がらなくなってしまう。よい睡眠のために、寝る前にはスマホやテレビを見ないで、なるべく暗くして寝るとよい。

 

参加された保護者の方の感想より
  • ゆっくり鼻で息を吐くことで健康になれることが分かりました。笑うとセロトニンが出ることを知りました。
  • 日ごろから「ゆっくり鼻で息をはく」ことを気をつけて副交感神経を上げ、何かあったときは冷静に対処できるようにしたいです。
  • 子どもたちの睡眠の実態を知ることができ、よい睡眠のために必要なことが分かりました。すぐに実践できる内容でした。
  • 日常生活に取り入れやすく話をしていただけるので、とても参考になります。また来年も楽しみです。
  • よいお話を聞けて来てよかったです。呼吸でよい体、よい心の状態をつくれることが分かり、参考になりました。

 

2016-04-15 14:10:56

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